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【用紙の「たわみ」「波打ち」について】

2023.11.08技術紹介

用紙の「たわみ」「波打ち」について

サンライズではお客様からご依頼いただいた様々な同人誌・自費出版書籍を印刷しており、様々な「紙」を取り扱っております。

実は印刷業界では「紙は生き物」と言われており、紙に含まれる湿度の影響により伸縮します。特にオンデマンド印刷機を通った紙は、印刷機の中で160°~180°の高温にさらされるため、一時的に紙から水分が抜け、その後に再び湿気を吸った時に紙が伸びてしまい、本の一部の用紙が波打ったり、本全体がたわんだような仕上がりとなる場合がございます。

用紙のたわみ・波打ち

※オフセット印刷の場合は症状が比較的軽い傾向にあります

上記現象は表紙・本文用紙をはじめ、特に薄手のトレーシングペーパー・クラフト紙で起こりやすく、当社でも極力このような現象が生じないよう様々対策を行っておりますが、季節要因や環境などにより回避できないことがございますのでご了承ください。

こぼれ話

クラフト系の用紙(それなりにお高かった)の表紙2色刷り印刷で、2色目の印刷を1色目を刷った翌日に印刷したところ、用紙がたわんでいたため印刷時の圧力で全てシワが入ってしまい、1500枚の用紙をボツにして叱られたのは新人の頃の遠い昔の思い出です。

尚、刷り直しは2色ともその日のうちに作業したので無事印刷できました。