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【ベルベットPP加工 2024年4月より対応開始】

2024.04.08技術紹介

ベルベットPP、サンライズで対応開始

ここではサンライズで対応を開始したベルベットPPの特性についてお伝えします。

表面はしっとりとして手に吸い付くような感覚で、光沢がありツヤツヤのPP加工やサラサラ手触りのマット加工とはまた違った感触です。

少々高価なので手を出しにくいかもしれませんが、テスト加工を行い品物を見てみると、その仕上がりに驚愕でした!

手触りより知ってほしい、実に天晴れなベルベットPPのお値打ちの秘密をご紹介します。

アピールポイント①:表面強度が高く、傷がつきにくい

黒いベタの印刷物や鏡面光沢のメタル紙などで、傷を緩和するためにPPやマットを貼ったのに傷だらけ、なんてことがありませんでしたか?
実はPPやマットのフィルムは割と傷つきやすいのです。
製本物は加工された表紙が何度も機械を通り、人が触り、最後の箱詰めの作業まで過酷な工程を経て完成します。
人が傷に留意して慎重に扱っていても回避できないことが多くあります。

ですがベルベットPPは表面の強度が高く小傷が付きにくいフィルムです。
合わせてフィルムの厚みが普通のPPフィルムに比べ約30%も厚いので、加工した表紙はガッチリした印象になります。

アピールポイント②:光を吸収し反射しない

ベルベットPP加工において、特に美しいのが黒の再現です。
(画像左から ベルベットPP加工・マット加工・PP加工)

画像にもあるように蛍光灯などの光が映り込んでしまうPP加工、全体的に白けてしまうマット加工と比べて、ベルベットPP加工は深い黒みを保っています。ベルベットPP加工は光の反射がないため、印刷色を損なわず見せることができるのが特徴です。
照明などの反射による影響がなく、どんな角度から見ても印刷色がハッキリくっきりとして見えるので、折角の彩色が加工で見えづらくなる悩みを解消してくれる事でしょう。

黒以外の他の色でも同様に、濃度を保ち印刷色のメリハリを損なわないのがベルベットPPの特長です。

  • ベルベットPP加工の難点として粘着力が他のPPフィルムに比べて弱い事で用紙の端から若干剥がれやすい傾向がございます
    黒ベタが用紙の端までこないようにする等、デザイン面はご考慮ください(詳しくは商品ページをご覧ください)

ご利用時に注意するポイント:用紙との相性などにはご留意ください

こちらは鏡面光沢紙の代表、アルブライトに加工をかけた時の画像です。
(画像左から ベルベットPP加工・マット加工・PP加工)

これまでのご説明通り、表面加工として高級感もあり素晴らしいベルベットPP加工ですが、光を反射しない特性によって鏡面光沢のアルブライトがベルベットPP加工をかけると、画像でもお分かりの通り全く光沢がなくなってしまいました。
メタル系特殊紙への表面加工を検討される方はご留意ください。

そしてもう1点、静電気が強めで埃などのゴミがつきやすい特性もあります。
お取り扱いにご注意ください。