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ユーザー様作成事例紹介28

2024.02.01作例紹介

装丁デザインの技巧が光る作成事例のご紹介

【 素敵な同人誌 28 】多色刷り表紙~巧のワザをご紹介~

3色刷り表紙?
フルカラー表紙?

いいえ、本日ご紹介させていただくこちらは【2色刷り表紙】の同人誌です!

「ハレの日」
RIE様(サークル名:TRITON61)ご発行

表紙:フリッターホワイト160Kg+ オフセット2色刷り(サンライズ基本色:青緑/サーモン)
本文:ルンバホワイト+オフセットスミ刷り(マットインク)
遊び紙:タント70Kgレッド(N-52)

本を手に取ると、赤いインク(サーモン)と緑のインク(青緑)と小豆色の3色が印刷されているように見えますが……
2色のインクを2色以上に魅せる!
これが多色刷り表紙の面白いところです!

印刷に使われた原稿ですが、
こちらがサーモンで印刷したデータ原稿

こちらが青緑で印刷したデータ原稿になります。

※多色刷り原稿をレイヤー分けで作成する場合、原稿はどちらも黒で作成します(ソフト別作成方法の色刷り原稿の作成方法を参考にしてください)

上記2版が融合することで、このような仕上がりに!
サーモンと青緑の色をそのまま活かした箇所と、2色の掛け合わせで小豆色に仕上がった箇所のバランスも美しいですね。

おもて表紙、うら表紙ともに、和モダンを感じさせる落ち着きと上品な華やかさを融合させたお洒落な仕上がりです!

そして、2色の掛け合わせの印刷の精密さにもご注目ください!
多色刷り機を操るサンライズの作業担当者が今日も美しい印刷物を仕上げます!
ぜひ多色刷り表紙をご発注いただき、体感していただきたいところです!

多色刷り表紙の印象は使用する用紙によっても印象が変わります。

アートコート系のつるっとした用紙に印刷すると同じインクでも明るい発色で仕上がりますが、ざらざらモコモコ用紙のフリッターに印刷をすると、しっとり落ち着いた印象に!
用紙のモコモコ感が影響して、ベタ面に独特の風合いも出ており、これも本の味になっていますね!

現在はフルカラー表紙が主流の同人誌ですが、色刷り表紙には色刷り表紙独特の味わいがあります。
2023年11月の商品改定にて「特殊紙色刷り表紙セット」の表紙用特殊紙の種類を大幅に増やし、色インクとの組み合わせも無限大となりました!

特殊紙への多色刷りに挑戦してみたい気持ちはあるけれど仕上がりの予想がつかず……という方はまずは試し刷り(オフセット色刷り表紙試し刷り)をご利用ください♪

そして、美しいデザインの表紙を開くと鮮やかな赤の遊び紙が顔を覗かせます。
大晦日から元旦へ、新しい年への一日に向けたお話にピッタリの色合いがセレクトされており、表紙・遊び紙を含めて本が構成されているのだな、と改めて感じました。


本文印刷には黒々しい黒の「マットスミ」をご利用いただいており、用紙の白と印刷の黒とのコントラストが非常に美しい仕上がりです!
昆布じめの黒も、黒豆の黒も黒々としており美味しそうですね……!


こちらの本文原稿は、グレーベタやトーンを多用された画面ではありませんので、マットスミを利用することで画面が引き締まり、すっきりと綺麗な印刷物に仕上がっているかと思います!

黒と白のコントラストにこだわりがある方にはこちらのマットスミがオススメです。
ご自身の原稿との相性が気になる場合はぜひ事前の試し刷り(オフセット本文試し刷り)をご利用ください。

最後になりますが、RIE様、この度も素敵な同人誌のご発注をありがとうございました!

作家様からのコメント:


今回の表紙ではフリッターという特殊紙に印刷していただいたのですが、紙の凸凹によってほどよい濃淡が生まれて、独特な雰囲気に仕上がったのがとても気に入っております。
(少しスケ感があったのと、ハレの日のおめでたさ(?)を出すためにタントレッドを本文との間に挟みました)
二色刷りは〆切と相談しながらいろいろな特殊紙に刷っていただいているのですが、いい意味で自分の予想しなかった方向に仕上がったりするのが楽しみで、毎回わくわくしています。

自分はモノクロ二値で原稿を作るのですが、しっかりと黒が印刷されるマットスミととても相性がよいなと感じているため、毎回そこは指定してお願いしています。

サンライズさんの二色刷りと、本文のマットスミの仕上がりの美しさに惚れ込んで印刷をお願いしてきましたので、その点に目をかけていただけたのは本当にうれしいです。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。


TRITON61/RIE(@spiritus999)様

(初出:2024年1月31日)